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開通記念と特技

 入社当時、同じカンパニーだった
新人は10人ちょっと。
 でっかいホールの舞台の上で、
1人ずつ自己紹介させられた。

 関西採用、関西営業部配属のそいつは
全国のメンバーの前で
 こう言い放った。


 「特技は、正面を向いたまま、
目薬を刺すことです。
今やります」

 そういって、すいすいと
目薬を素早く目に当てた。


 「はい入りました」

 入っているらしかった。
目薬が涙のように溢れ、
 それをポケットから出した
ハンカチで丁寧に拭いた。

 なんか凄い気もするが・・・地味すぎやしないか・・・!?


 と誰もが思ったが、
そこそこのどよめきと拍手を受け、
彼は壇上を降りた。


 あれから8年。その特技よりも、
こちらからかけた内線であろうと、

 まず5分間しゃべり続ける人
(勿論電話の用事は彼宛てではない。
5分聞かないと替わってくれない)
 として、そのアイデンティティを
確立している。

 その特技(仮に、「中島孝太」とする)は、
 彼にとっての日常茶飯事であり、
特技っつう ほどのありがたみもなく、
一日に何度も発動する。
ドライアイだから。
 
今思えば、よくアレを
新生活のとっておきとして
放ったものだ、と思う。
 一度もオフィスで机を並べた事ない私でも、
飲み屋やスキー場やイベント時に
 会う中で、「中島孝太」は
累計100回くらい見ている。

 ・・・

 という事を、この中央道の
クライマックスあたりで今、
一生懸命思い出している。

 なぜなら右目が超痛い。乾いている。
 朝から晩まで河口湖で大量の幼児と遊んだ後なのだ。
 氷鬼までして、限界にカラカラだ。


 左手に、目薬はあるのだが、
何しろ細めの2車線、カーブの連続。

 上を向いて口をあけて
悠長に一滴たらす余裕はない。
 かといって、片目で凌いで
すぐそこの高井戸で降りるという
チキンぷりも今日はできない。

 なぜなら、新しく開通したC2→3号線を使って帰りたいから!
 なぜなら、
「これで新宿と田町が行きやすくなるよ(顔文字)」
みたいな昼間のゆるいメールに対して、
本当に行きやすくなっているのか確認せねば
 気がすまないから!


 ここで死なずに目的を達するためには、
もう、あの、正面を見たまま目薬を差すスゴ技
「中島孝太」をするしかないんだ。やるしかないんだ。

 100回見ているんだから、きっと1回くらいできる。よく思い出せ、目薬を傾けて
 目じりに添えている感じ、、、 
ゆるい直線に入った隙に、まず1回目の挑戦。


 できたーーーーーすんなりできたーーーーー


 全然難しくねー!
孝太!!全然特技でもなんでもねーよ!
 今度内線で教えてやらないとな、、、。


結局中島孝太を3回位発動して、
 普通にC1通った後、湾岸出てC2をでっかく1周してみた。

 C1の方がずっといい という結論に。

 大橋に合流するときに、1車線にするもんだから壊滅的に渋滞。
 ないわー。無いわー。
 いっそ、新宿には行くなってことだな。

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